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汚染水海洋放出決定に抗議

全労連

 全労連は14日、東京電力福島第1原発事故に伴う汚染水を海洋放出する政府の決定に抗議し、撤回を求める黒澤幸一事務局長の談話を発表しました。

 「福島の復興を口実にした決定は、福島に重ねて被害を押しつけるものであり、絶対に許されない」と批判。地上保管を継続し、放射性物質除去などに国内外の英知を結集するよう求めています。

 政府の基本方針が「風評影響を生じさせない」としていることについて「海洋放出は再汚染をもたらすことに他ならない」と指摘。政府は国内外の世論に真摯(しんし)に向き合うべきだとして「福島切り捨て政策を許さず、真の復興にむけて運動を進め、原発ゼロの日本を実現するために奮闘する」と表明しています。


新日本婦人の会

 新日本婦人の会は14日、政府が東京電力福島第1原発事故に伴う汚染水の海洋放出を決定したことに強く抗議し、撤回を求める文書を菅義偉首相らに送付しました。

 海洋放出に強く反対する漁業関係者らに対しての「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」との政府の約束をほごにし、県内7割を超える自治体議会が反対や慎重な対応を求める意見書を採択した県民の意思を踏みにじる暴挙だとしています。

 海洋放出は福島のあらゆる業種に甚大な打撃を与え、これまでの努力を台無しにするものだと批判。陸上保管を当面継続し、国内外の英知を結集して解決をはかることを強く求めています。

(「しんぶん赤旗」2021年4月16日より転載)