多数の機器の点検漏れが見つかり、原子力規制委員会から運転再開準備の禁止命令を受けた高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、日本原子力研究開発機構は11月19日、保守管理要員の増員や未点検項目を自動検知するシステムの導入など、改善策を規制委に提出しました。
長期停止中の「もんじゅ」は昨年(2012年)11月、点検間隔の変更手続きを行わずに点検時期を遅らせるなどした結果、未点検のまま点検時期を過ぎた機器が計1万4300点あることが判明。規制委は改善策を示すまで、運転再開に向けた準備作業を中止するよう命じていました。
規制委は、原子力機構の組織全体の安全意識改革を反映した「もんじゅ」の保安規定の見直しも求めており、準備の再開を認めるかどうかは今後議論します。