安倍晋三首相の辞任表明をどう見るか。各界の識者の談話を引き続き紹介します。
原発ゼロへ抗議続ける
安倍首相は、仕事をしているイメージを振りまいて政権を維持してきました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大のなか、国民の生活や命を守ることもできず、お友達や既得権益優先の政治の本質が露呈し、国民から批判され、辞任に追い込まれたものです。
安倍政権は、国民世論を無視して、今井尚哉補佐官ら官邸主導で原発を推進してきました。後継の有力とされる菅義偉官房長官は、その中枢で進めてきた人です。彼が担がれるのは、原発推進の路線を続けることを期待されてのものだと思います。
安倍首相は退陣表明しましたが、「安倍政治」が終わるわけではありません。
首都圏反原発連合は2012年3月以来、官邸前で原発ゼロを求めて抗議を続けてきました。政権の担い手が変わっても、原発ゼロ実現へ抗議を続けます。
原発ゼロは、揺らぐことのない国民の圧倒的多数の声です。原発ゼロ基本法案を共同提出した野党は、「原発ゼロ」の旗印を掲げて、政権交代へまい進してほしいと思います。
(「しんぶん赤旗」2020年9月7日より転載)