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福島に生きる 秘密保護法は原発も隠す・・南相馬市で金曜行動 川口良市さん(75)

川口良市さん(75)は戦争が終わったとき「絶対に勝つと言っていたのになぜなの」と、大本営発表を信じてきたことへの疑問がわきました。

生まれ育ったのは山梨県。結婚して妻・豊子さん(72)の実家である福島県南相馬市に住むようになりました。

祖母は「軍国ばあちゃん」でした。子どものころ、毎日、富士山に向かって戦争が勝つようにお祈りさせられました。「おとなになってわかったことはウソばっかりだったことです」

仮装して宣伝行動に参加した川口良市さん(左から2人目)=福島県南相馬市
仮装して宣伝行動に参加した川口良市さん(左から2人目)=福島県南相馬市

「原発はゼロに」

原発事故についても同じでした。公民館の管理人をしていた豊子さんは、婦人会が主催する東京電力福島第1原発の見学会に同行することがたびたびありました。川口さんは言います。「婦ってくると東電で聞いた話をしてくれました。いかに安全かという話でした。それを聞き知らず知らずに安全神話にどっぷりつかっていた」と・・。

原発事故は、一瞬にして安全神話の虚構を打ち砕きました。

大津波はいとこ夫婦をのみこみました。必死で行方不明のいとこの安否を確認するために奔走しました。

捜索の途中でした。原発事故など念頭になかった川口さんの携帯に娘からメールが入りました。「大至急身の回りの品をまとめて避難の準備をしてください」

豊子さんは言いました。「安否の確認も無く随分とぶっきらぼうなご命令だこと」

さらに、娘の中学生の長男が「おじいちゃ~ん! 原発が爆発したんだぞ。避難だ。避難だ」と転げ込むように玄関に駆け込んできました。

半信半疑のまま、2台の車に分乗して吹雪の会津を経由して新潟県阿賀野市の「五頭連峰少年自然の家」に避難することができました。

豊子さんは、突発性拡張型心筋症のために特定疾患医療を受けていました。南相馬市の医療指定病院が再開されたことを契機に帰宅しました。避難開始から50日間すぎていました。いとこの死亡を知ったのは5月5日、南相馬市に戻ってからでした。

「わが国はもちろん全世界の原発政策を転換させ、原発を廃炉にする。原発ゼロにすることが人類の知恵です。そのことを胸に刻みました」と話す川口さん。同市原町区図書館前で原発ゼロを目指して金曜行動に取り組んでいます。

仮装しアピール

川口さんの金曜行動は仮装でのアピールです。「熱が入っています」という川口さん。美容師をたのんで3時間かけてメークアップして出かけます。

図書館前周辺には、原発作業員用のビジネスホテルがあります。作業が終わった労働者は「俺たちの仕事がなくなる」と話しかけてきます。

「廃炉まで皆さんの技術は必要です。危険手当はきっちりもらっていますか。安全確保の問題も含めて作業員の命と健康を守ることでも一緒に要求していきます」と対話して訴えています。

「戦争と原発は人類をほろぼす」。金曜行動で掲げている横断幕のスローガンです。

「秘密保護法は大本営発表だけを押し付ける戦前と同じになります。原発の安全をめぐっても秘密にされて隠されてしまいます。原発ゼロのだたかいと一つです」
(菅野尚夫)

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