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福島第1で違法残業・・労基署 東芝など18社に是正勧告/4号機プール被ばく対策へ

東京電力福島第1原発で、作業員に労働基準法で上限とされる2時間を超える残業をさせていたとして、作業を請け負った東芝とその下請け企業計18社に対し、富岡労働基準監督署が11月下旬に是正勧告を出していたことが12月19日、分かりました。

東芝や福島労働局によると、18社は8月半ば~10月半ばにかけ、同原発1~4号機海側のトレンチ(ケーブルなどの地下管路)にたまった高濃度汚染水対策の作業で、作業員に労働基準法の上限を超える作業をさせました。

同法では、原発での作業は被ばくを伴うため、残業時間は1日2時間までとされています。東芝は「業務に伴う打ち合わせや待機時間分は、規制対象外と考えていた。国に確認後は改めた」と説明しています。

作業現場は、2011年3月の事故時に炉心溶融や水素爆発を起こした1~4号機に近く、放射線量が高い場所です。

東電の広報担当者は「労働時間の管理は元請け会社にお願いしている。違法残業の有無について、知る立場にない」とコメントしました。

4号機プール 被ばく対策へ・・東京電力

東京電力は12月11日、福島第1原発4号機使用済み燃料プールの核燃料取り出しで、作業員の被ばく量を減らすため鉛などの壁を設置すると発表しました。被ばく量を2分の1から3分の1程度にできるといいます。年度内に実施する方針。

東電によると、4号機は炉心溶融を起こした3号機に隣接しているため、3号機寄りの場所の放射線量が高いといいます。壁は、プールをまたぐ形で設置された取り出し機の上で、作業員が働く操作盤の3号機側に設置します。

4号機プールの燃料取り出しは11月18日に開始。これまでの作業員の被ばく量は平均で1日0・1ミリシーベルト、累積量は平均0・26ミリシーベルトといいます。

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