東京電力福島第1原発事故から8年を前に3月9日、「福島を忘れない3・9全国集会 市民と野党の共同で原発ゼロへ」が東京都台東区で開かれ、1300人(主催者発表)の参加者が、「原発ゼロは未来の希望」とのプラカードを掲げ、「いまこそ原発ゼロを決断する政治を実現しよう」と訴えました。全労連や全日本民医連などでつくる原発をなくす全国連絡会の主催。(関連4面)
主催者あいさつした代表委員の小田川義和全労連議長は、安倍政権の原発推進政策が行き詰まっていると指摘し、「原発政策に固執するのは亡国の政治」と批判。福島切り捨てや国と東電の責任逃れを許さず、「原発ゼロ法案を求める運動を広げ原発ゼロを実現しよう」と訴えました。
福島県から約200人が参加。楢葉町から避難した松本友子さん(25)は「震災のことを忘れようとしていました。でも何かしなければと思い福島で原発をなくす運動をしています。原発がなくなることが私たちの苦悩を取り払う一歩になる」とスピーチしました。
原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟幹事の三上元さんがメインスピーチ。日本共産党の山添拓、岩渕友の両参院議員、首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさん、さようなら原発1000万人アクション事務局の井上年弘さんが連帯あいさつしました。
3歳と6歳の娘を連れて横浜市から来た中山佑介さん(38)は「子どもたちの将来のためにも原発はなくさないといけない。一日も早く再生エネルギーへの転換を求めます」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2019年3月10日より転載)