日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 福島3号機プール燃料取り出し・・設備に14件の問題点 & 核燃料取り出し「月内100体」断念・・もんじゅ

福島3号機プール燃料取り出し・・設備に14件の問題点 & 核燃料取り出し「月内100体」断念・・もんじゅ

福島3号機プール燃料取り出し・・設備に14件の問題点

 東京電力は1月21日、福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールから核燃料を取り出すための設備でトラブルが相次いだ問題で、設備の動作確認・点検した結果、14件の問題点を確認したと原子力規制委員会の会合で報告しました。今月中に対策を終わらせ、3月末の核燃料取り出し開始にむけて対策の検証や訓練などを進めるとしています。

 爆発で損壊した3号機原子炉建屋内のプール内には566体の核燃料が残っており、大きなリスクとして懸念されています。昨年(2018年)3月に開始した燃料取り出し設備の試験運転でクレーンの制御系の異常やケープルの腐食などが相次ぎ、規制委が問題視していました。

 動作確認・点検は昨年9月29日〜12月25日に実施。腕に相当するマニピュレータの動作不良やクレーンのエラーメッセージ発生など問題が14件確認されました。13件は対策を完了。残る1件は、今月下旬にも部品の交換で対応するといいます。

 この日の会合では、放射能汚染水を処理した後にも高濃度のストロンチウム90などが残存していた問題で、東電の当初の説明となぜ異なっていたについて、原子力規制庁が分析手法など疑問点に回答するよう東電に求めました。

(「しんぶん赤旗」2019年1月22日より転載)


核燃料取り出し「月内100体」断念・・もんじゅ

 文部科学省は1月21日、高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市、廃炉作業中)で1月中の完了を目指していた核燃料100体の取り出しを断念すると福井県に報告しました。警報などによる作業中断が相次ぐなどしたため。

 月内は28日までに最大91体を取り出し、設備点検などを行った上、9月に再開予定。2022年度中に計530体の取り出しを終える計画に影響はないとしています。

(「しんぶん赤旗」2019年1月22日より転載)