首都圏反原発連合(反原連)は12月20日、首相官邸前で「即時原発ゼロ」訴える抗議行動を行いました。エネルギー基本計画案で原発を「重要なベース電源」と明記するなど、原発の再稼働を進める安倍晋三首相に対し、1500人(主催者発表)の参加者は「原発ゼロを撤回するな」「原発いらない」「再稼働反対」と訴えました。
参加者は、時折小雨も降る寒さのなか「原発即ゼロ」「エネルギー基本計画廃案」などのプラカードを持って抗議しました。「がんばってください」と声をかけていく人も。
反原連のミサオ・レッドウルフさんが「原発ゼロ撤回の閣議決定は断じて許せません。この国民の声を無視したねじれを絶対に許さない」と訴えました。
千葉県八千代市の男性(46)は「政府は原発を『重要なベース電源』というが、コストも高いし、廃棄物も処理できない。事故が起これば収束もできない。福島の事故を繰り返さないためにも、ここで声をあげ続けたい」といいます。
川崎市から参加した福島県出身の女性(64)は「実家の村の農家から作物への不安などたくさん苦しみの声を聞いてきました。なんの反省もなく事故がなかったかのように再稼働しようとする政府や東電が許せません」。
東京都の女子大学生(20)はエネルギー基本計画案に憤り、「いまの原発は全部とまっているので、このままなくしてほしい」と話しました。
東京都新宿区の男性(53)は「街をいくつも滅ぼしかねないような危険な施設を重要電源なんてとんでもない。今すぐにでも廃炉に着手するべきだ」と語りました。
日本共産党の吉良よし子参院議員も参加し、スピーチしました。