日本原電が20年運転延長をねらっている東海第2原発(茨城県東海村)をめぐるさまざまな問題を考えるパネルトークが11日、水戸市内で開かれました。「さよなら原発いばらきネットワーク」が主催したもの。
「脱原発ネットワーク茨城」共同代表の小川仙月さん(54)は東日本大震災で外部電源を喪失して綱わたり運転を強いられた同原発の危険性をあらためて指摘。原電が描いている再稼働に向けたスケジュールを示し、「時間はあるのであきらめないで県民に危険性を知らせてほしい」と訴えました。
また、防火に不備がある可燃性ケーブルが使われている同原発を原子力規制委が「おおむね了承」としたことについて、「現状追認の組織になり下がってしまった」と告発しました。
茨城大学大学院生の鈴木耕太さん(23)は、太陽光や風力、水力などを利用した発電にも土地利用や低周波、景観・環境破壊などの問題を抱えていることを指摘。「電力システムは過渡期」だと述べ、大規模・集中立地型のシステムから小規模・分散型立地による持続可能性のあるシステムを追求する必要性を強調しました。
(「しんぶん赤旗」2018年8月14日より転載)