関西電力は5月2日、大飯原発4号機(福井県おおい町)を5月9日にも再稼働させると原子力規制委員会に連絡しました。発電と送電開始は11日以降、営業運転は6月上旬の見通し。新規制基準に基づく再稼働は5原発8基目、関電の原発では4基目になります。
大飯3号機は3月に再稼働し、4月に営業運転に移行しています。
大飯原発から直線で約13・5キロ離れた関電高浜原発(同県高浜町)は3、4号機が運転中で、近接する4基が動くことになります。両原発で同時に事故が発生した場合を想定した避難計画などは策定されていません。両原発の30キロ圏は福井、滋賀、京都の3府県にまたがり、約19万4000人が暮らしています。
大飯原発3、4号機の運転差し止め訴訟の控訴審(名古屋局裁金沢支部)もまだ判決が出ていません。
一方、政府は夏ごろをめどに、大飯、高浜両原発の同時事故を想定した原子力総合防災訓練を実施する予定です。
(「しんぶん赤旗」2018年5月3日より転載)