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東電福島第1原発 この1週間

 

■12月18日 3号機タービン建屋の復水器内に残っていた、事故当初に生じた高濃度汚染水約340トンの水抜き完了をカメラで確認したと東京電力が発表しました。水抜きは今月4~15日に実施。移送中の汚染水の放射性物質濃度はセシウム137が1リットル当たり約4億ベクレルでした。1~3号機の復水器内にたまっていた汚染水の水抜きは全て完了しました。

■19日 1号機原子炉建屋上部のガレキ撤去に向け、ダストが飛散するのを防ぐ防風フェンスの設置が終わりました。ガレキ撤去は来年1月から始め、2021年度までの予定。

■21日 汚染された雨水をためたタンクの移送ホースから水漏れが見つかりました。漏えい量は約0・9リットルで、放射性物質濃度は、セシウム137が1リットル当たり約1・1ベクレル、全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が同約107ベクレルでした。ストロンチウム90の濃度は、国の放出基準(告示濃度限度=同30ベクレル)を超えている可能性があります。ホースに、長さ約2・5センチのくぎが刺さっていました。原因は調査中です。

■同日 1、2号機排気筒(高さ120メートル)を年次点検した結果、これまで確認されている9ヵ所以外に、新たな変形や破断はなかったと東電が発表。10月に地上からの写真撮影と、11月に小型無人機(ドローン)による撮影を実施しました。

(「しんぶん赤旗」2017年12月24日より)