原子力規制委員会の田中俊一委員長は7月27日、再稼働の前提となる審査が終盤を迎えている東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)を訪れ、設楽親所長から聞き取り調査を行いました。
所長や作業員らの職場環境や意識を直接確認するのが目的。規制委員長が審査中の原発で直接聞き取りを行うのは異例で、28日まで実施します。
田中委員長は設楽所長に対し、審査中の6、7号機について「東電は(福島第1原発)事故を起こした事業者。今までとは違った納得感がないと判断できない。率直に意見を確認させてもらいたい」と述べました。設楽所長は「事故を教訓にこれまでどういう思いでやってきたかなど、率直な話ができれば」と応じました。
田中委員長は、26日の定例会見では「東京電力はほかの電力とはちょっと違う。私としては、それなりの確信を得られなきゃなかなか(許可を)判断できません」と話していました。
(「しんぶん赤旗」2017年7月28日より転載)