関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の蒸気噴出事故で、破裂した配管の近くの場所で別の「減肉」現象が起き、直径約十ミリの穴が開いていたことが九月十七日、分かりました。経済産業省原子力安全・保安院は「破裂には関係ない」としています。
3号機の配管は、内径が絞り込まれる流量測定装置(オリフィス)下流部約五十センチで破裂したことが分かっています。
保安院によると、破裂場所より上流のオリフィスの空気穴(ベント)下流二センチの場所で、水流の乱れにより配管内部が摩耗する減肉が起きていました。配管の当初肉厚は約十ミリ。摩滅して穴が開いた部分は、フランジと呼ばれる支持構造物で覆われていたため、水漏れはなかったといいます。