首都圏反原発連合（反原連）は4月28日夜、首相官邸前抗議を行いました。今村雅弘前復興相の暴言に代表される福島原発事故被災者の切り捨ての一方で、原発の再稼働へと暴走を続ける安倍政権。参加者は「被災者見捨てる総理はいらない」「再稼働反対」とコールしました。

　さいたま市の石原陽子さん（70）は「今村前大臣の辞任は当然。被災者のことを何だと思っているのか。かばってきた安倍首相も責任をとるべきだ」と憤ります。「日本列島全体が地震の危険性を抱えています。子や孫のためにも、原発をなくしたい」

　国会正門前では、東日本大震災は「東北でよかった」との今村前復興相の暴言について「あんな発言をする大臣を任命した安倍首相も責任をとって辞任すべきだ」「今村氏の発言は安倍政権の姿勢のあらわれだ。市民と野党の力で一日も早く守倍政権を倒そう」との声が相次ぎました。

　この日、６５０人（主催者発表）が参加。日本共産党の山添拓参院議員が国会正門前で、「今村前大臣をかばい続けてきた安倍首相の責任は重大だ。後任も原発推進派。原発をなくすために、安倍政権を倒しましょう」とスピーチしました。

（「しんぶん」赤旗2017年4月29日より転載）

高浜原発に核燃料搬入・・関電プルサーマル発電を計画

　関西電力は4月28日、高浜原発４号機（福井県・高浜町）で核燃料１５７体を原子炉に搬入する作業を開始しました。作業は５月１日に終了する見通しです。核燃料のうち４体はウラン・プルトニウム混合酸化物（ＭＯＸ）燃料を使用し、４号機初となるプルサーマル発電を行う計画です。

　４号機は昨年２月に再稼働しましたが、発送電開始の操作時に原子炉が緊急停止。その後、大津地裁が運転差し止めを命じる仮処分決定を出しました。昨年8月19日に原子炉から全ての燃料を取り出していました。

（「しんぶん」赤旗2017年4月29日より転載）