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「もんじゅ」訴訟で原告・・機構の能力不足指摘

もんじゅ訴訟の報告集会で感想を語る中嶌哲演さん(左)ら原告団日‥9月7日、参院議員会館
もんじゅ訴訟の報告集会で感想を語る中嶌哲演さん(中)ら原告団日‥9月7日、参院議員会館(写真=山本雅彦)

 原子力規制委員会から運営主体の交代を勧告された日本原子力研究開発機構・高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の設置許可取り消しを求め、福井県民など105人が規制委を相手取った訴訟の第4回口頭弁論が9月7日、東京地裁(古田孝夫裁判長)で開かれました。

 原告側は、もんじゅで昨年11月、使用済み核燃料プールの水質が悪化し警報が作動したにもかかわらず今年5月まで改善されなかったことが明らかになったと指摘。機構の安全無視と、技術能力の欠如を示すものだと述べ、もんじゅの設置許可の取り消しを求めました。

 裁判後、参院議員会館で報告集会が開かれました。原告の中嶌哲演さん(74)福井県小浜市=は、他県の原発反対の動きを紹介。

 「反対世論が広がり、原発推進側の従来の枠組みが通用しなくなっている。もう一回り、二回り輪を広げていただきたい」と呼びかけました。

(「しんぶん赤旗」2016年9月8日より転載)