四国電力が計画する伊方原発3号機の再稼働にノーの声を突き付けようと7月24日、「みんなで止めよう伊方原発・全国集会」が愛媛県伊方町で開かれました。全国各地で反原発の活動に取り組む市民団体のメンバーも駆けつけ、同原発近くの会場は700人の参加者で埋まりました。
主催者を代表し、八幡浜(やわたはま)・原発から子どもを守る女の会の斉間淳子さんが「原発はいらないという声をつなぐことによって、目の前の原発をなくしましょう」と呼びかけました。
ルポライターの鎌田慧さんは「もし伊方原発で事故が起きたら、瀬戸内海全体が汚染される。再稼働は絶対に許されない」と強調。ストップ川内原発!3・11鹿児島実行委員会の野呂正和さんが「10日の鹿児島県知事選では原発推進派の知事を落とした」と報告すると、大きな拍手が湧きました。
伊方原発3号機は、17日に発生したトラブルで再稼働の「延期」が発表されています。
参加者は「永遠に再稼働を中止させよう」と訴えながら行進し、同原発の正門前でも抗議の声を上げました。
西予(せいよ)市の男性(85)は「原発の5キロ先には活断層があります。唯一の避難路となるトンネルの地盤は軟弱で、大地震が起きれば崩落する」と指摘しました。
日本共産党から田中克彦県議と遠藤素子・八幡浜市議が参加しました。
(「しんぶん赤旗」2016年7月25日より転載)