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COP21 先進国へ公正負担要求・・欧州青年 途上国支援の集会

COP21の会場で「何を隠しているのか」と書かれた横断幕を手に、市民社会の協議参加を求める青年ら=12月7日、パリ(島崎桂撮影)
COP21の会場で「何を隠しているのか」と書かれた横断幕を手に、市民社会の協議参加を求める青年ら=12月7日、パリ(島崎桂撮影)

 【パリ=島崎桂】パリで開催中の国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で12月7日、環境団体「地球の友・ヨーロッパ」に加盟する欧州各国の青年らが、先進国による「公正な負担」と対応強化を求める集会を開きました。

 各国政府は7日に始まった閣僚級会合で最終合意を目指していますが、温室効果ガスの削減や資金拠出をめぐる先進国と途上国の対立が続いています。

 集会に参加した青年らは、「自国が汚染した分は、自国で補償すべきだ」「破壊的な方向に向かう交渉を前に黙ってはいられない」などと書かれたビラを配布し、「(先進国は)公正な負担をせよ」と唱和。これまでに大量の温室効果ガスを排出してきた先進国の「歴史的な責任」を追及しました。

 クロアチアから参加したマルシュカ・ミレタさんは、「これまでに先進国が示した支援策は、途上国の要求に見合ったものではない。途上国は既に気候変動の影響を受けているのに、先進国は過去の責任を消し去ろうとしている」と話しました。

 参加者らはこのほか、鎖のついたドアを模した巨大プラカードを掲げ、市民に閉ざされた協議を批判。「何を隠しているのか」と書かれた横断幕を手に、各国に市民社会の提案を聞き入れるよう求めました。

(「しんぶん赤旗」2015年12月9日より転載)