原子力規制委員会が九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の現地調査に入った4月3日、川内原発前で、再稼働に反対する住民や団体など約50人が抗議の集会を開きました。住民らは「規制委員会がやるべきは福島原発事故の原因究明だ」「再稼働ありきの調査は許されない」と怒りの声を上げました。
川内原発近くには活断層の疑いのある断層が発見され、要援護者の避難計画も策定できていません。かごしま反原発連合有志の松元成一さんは「活断層の問題など、きちんとした議論をしておらず無責任だ」と訴えました。
反原発かごしまネット代表の向原祥隆(むこはら・よしたか)さんは「九電は、福島で行き場のない高齢者が避難所で亡くなったことを知らないのですか。避難計画なしに避難ということになったら命にかかわります。私たちは一歩も引きません」と述べました。
日本共産党のまつざき真琴鹿児島県議、井上勝博薩摩川内市議も参加。まつざき県議は、「再稼働に向けたアリバイ作りが進んでいる。何としても阻止するため、力をあわせて頑張りましょう」と呼びかけました。
川内原発建設反対連絡協議会、川内つゆくさ会、川内原発活断層研究会、反原発かごしまネットの4団体は、断層の徹底的な調査などを九電に申し入れました。
東海第2原発 電源設置せず・・原電を注意へ
原子力規制委員会は4月2日、日本原子力発電が東海第2原発(茨城県)で停電時も監視力メラなどを機能させるための電源装置を期限内に設置しなかったとして、同社に文書で注意することを決めました。
規制委によると、原電は2013年10月末までに、停電時でも照明装置や