東京電力は4月21日、福島第1原発で通常は使用しないポンプ4台が動き、移送予定にない建屋へ約203トンの高濃度汚染水が誤送されていた問題で、昨年(2013年)11月ごろからポンプが動いていた可能性も含めて原因調査をしていることを明らかにしました。
東電によると、誤送した建屋の一つ、「サイトバンカ建屋」の水位が11月ごろからたびたび変化しているためといいます。
サイトバンカ建屋は地下水の流入などで以前から水位が上昇することがわかっており、上昇するたびに隣接の「プロセルス主建屋」にポンプで移送していました。しかし、今回の誤送発覚を受け、サイトバンカ建屋の水位上昇の変化が、周辺の作業と関連がないかを調べているといいます。
誤送が発覚したのは今月13日で、処理前の高濃度汚染水を一時的にためておく複数の建屋間で起きました。
東電は、使用予定のないポンプがなぜ動いたのかなどについて、関係する社員から聞き取りを行っています。